【ゴー宣欄外名言 その16】
世界中で反戦デモが盛り上がっている。「反戦」という虚しい言葉は、日本が過去、行わざるを得なかった戦争への断罪に向かってくるから嫌いだ。あまりにも傍観者で、自分だけ手を汚さなくて済んだ戦後世代の欺瞞に満ちている。しかし、日本の今の反戦デモさえ盛り上がらぬ無気力さは、どうだ?
(SAPIO2003.3.12)
これはイラク戦争開始直後の言葉です。
この時は、世界中で反戦デモが盛り上がっているのに、日本でだけは反戦デモさえ盛り上がらないという状況だったわけです。
そしてそれから20年経ったら、どうでしょう?
昨年最後の「小林よしのりライジング」で書いていましたが、もはやウクライナ戦争でもイスラエル・パレスチナ問題でも、世界中で反戦デモすら盛り上がらなくなってしまいました。
世界中にニヒリズムが蔓延してしまったのです。
これって、日本が世界よりも20年進んでいたということになるんでしょうか?
20年、進んで劣化していたということですよね。
何の自慢にもなりません。